介護現場の現状

2016/07/22東京

介護現場の現状

お疲れさまです!
介護業界人材担当の根本でございます。
むし暑い毎日ですが、みなさんは夏の健康管理どうされてますか?smiley
私は、あえて温かい飲み物を飲むように心がけているせいか、だるさが取れ、新陳代謝もあがってきたような気がしてます。
みなさんも、ぜひ、冷たい物の飲みすぎには気を付けてください♡

ところで、今回は「介護現場の現状」についてお話ししたいと思います。
皆さんもご存知のように、日本は今、高齢化社会と言われる時代に突入し、2025年には、【25年問題】という5人に1人が75歳以上という超高齢化時代が間もなく到来します。
社会保障や増税等の深刻な問題はもちろん、労働人口は減り、外国人(移民)労働者が増え、これからの10年足らずで、日本が急激に変化するのは間違いないと言われていますね。
また、高齢者が増え、労働人口は減るので、介護職員が今よりももっともっと不足することでしょう。
働く人材が確保できず、高齢者の増加とは逆に、老人ホームが減るとなると、これまた、介護離職やら、さまざまな社会問題が発生しかねません。
そんな介護職の人材が、安定して、介護職に従事して頂くには、何と言っても第一にお給料の改善が必要だと感じております。
介護労働安定センターの2014年度の労働実態調査によると、介護に従事する人の平均勤続年数は5.1年、施設等で働く介護職員と訪問介護職員を合わせた年間離職率は16.5%。平均賃金は月額約22万と、全産業平均より11万円ほど低い。景気が回復と同時に、介護以外の職種への転職が傾向としてあるとの調査結果を拝見しました。
福祉業界(介護業界)に興味を抱き、高齢化社会に貢献したい人はたくさんいるのですが、仕事がきつい割に賃金が低い、働き続けても給料があまり上がらない、家族を養えない給料なので転職せざるを得ない等・・・・特に30代、40代で安定した収入で安定した暮らしを必要とする働き盛りの世代にとっては厳しい現実なのかもしれません。

介護人材担当の私としても、介護業界の厳しさを目の当たりにし、人材確保の難しさが悩みの種となっています。
ただ、そんな中でも、職員の処遇を改善しながら意欲を後押しする独自制度を取り入れ、職員の意欲向上により、国家試験の介護福祉士や、ケアマネの資格を取得し、職員の年収を大幅に上げている企業も少しずつ出てきているようです。
政府は、2015年に介護報酬改定で介護職1人あたり月1万2千円相当の給与増のために加算金を手厚くしたかもしれないが、それでも、全産業の平均賃金との差はかなり大きいままとなっている状況なので、あとは、それぞれの企業で努力するしかないのでしょうか。。
人の為に貢献でき、高いコミュニケーション能力等や優しい人柄も必要とされる、素晴らしくやりがいのある仕事であることは間違いないのです。
今後、この素晴らしい職種である介護職人材の確保のためにも、25年問題に向けて更に、政府の支援と企業側の自助努力が必要になってくるのかもしれませんね。または、人材の活用方法の見直しをする必要があるのでしょう。

今回は少し重たい内容となりましたが、私たち世代も近い将来、介護人材の不足によって何が起こるかを知っておく必要があると思っています。