介護離職ゼロ

2017/03/03東京

介護離職ゼロ

みなさま、お疲れ様です。
介護事業・営業担当の根本でございます。
だいぶ暖かくなってきたと思ったら、急激に気温が下がったりと、寒暖差の激しい日が続いておりますが、みなさんは、風邪などひかずに、元気にお過ごしでしょうか。
花粉も多く飛び始め、花粉症にも悩まされる季節ですが、もうあと少し頑張りましょうね。

さて、今回は介護事業担当として、「介護離職ゼロ」について取り上げてみました
これは、家族の介護のために離職する人をゼロにするという国の取り組みですが、特に、私の世代(アラフォー)にとっては、親のことを本格的に考えていかなくてはいけない年代になりますので、かなり切実で切迫感のある興味深い問題です。

みなさんは、これから来る『超高齢化社会』についてどう感じられてますか

国は、介護離職ゼロの実現に向けて、特別養護老人ホーム(特養)の建設を拡大するというのですが、老人ホームという建物(ハコ)をたくさん作っても、介護職員という大事な人材を確保できないのであれば本末転倒です。
※「2025年問題」に向かっての国の政策は非常に大事なことですが、介護離職をゼロにするためには、介護職員を確保できてない今の状況をどうとらえているかが重要だと思います。
現在も既に慢性的な人手不足が続いている中、今後、2025年のピーク時には、約40万人の介護職員が不足すると言われています。この状況が改善されなければ、まさに、介護離職は今後も増え続ける可能性があるのです。

私は、介護事業をスタートさせてからこの約3年間、色んなホームへ訪問させていただきました。
介護職に従事されている方々のご利用者様への温かく優しい眼差を拝見したり、高い志を聞いたりすると、この仕事が素晴らしいものであることを強く実感します。誰でもできる仕事では決してない特別なお仕事だと感じています。ヒューマンスキルは、もちろん必要不可欠の条件になります。それだけ、介護職はやりがいのある素晴らしい職種だと思います。

ですが、低賃金の問題だけでなく、様々な問題を抱えて退職を余儀なくされてしまう方が多いのも事実です。せっかく経験を積んで資格も取得した将来有望な方々がこの業界から去っていくのは非常に残念なことです。

先日、介護関連のニュースで、会社によっては、給与水準を全職種の水準に引き上げる動きをしている介護運営会社も出てきてるとのことでした。お給料の面だけでなく、職場環境や、福利厚生面など、職員のモチベーションアップにつながる制度等を再構築するなど、国と一緒になって今後の2025年問題に向けて、環境改善が進んでくることを期待したい!!・・・・と思っている今日この頃です。

 ※2025年問題とは 
戦後のベビーブームに生まれた世代が75歳の後期高齢者の年に達する年が2025年。(超高齢化社会)
その超高齢化社会では、高齢者の割合がかなり高まり、医療費・社会保障費その他の課題にどう取り組んでいくかの問題や、認知症を患う高齢者の増加、高齢者世帯の増加、死亡者数の増加等、医療費の増大に伴う財源確保の問題、介護を必要とする高齢者の増大に対する介護・医療従事者の人手不足の問題等