2017/03/16滋賀
うれしい出来事でも、変化はストレスになる?!~自分の変化に気付くことが、不調の予防の第一歩~
みなさん、こんにちは。滋賀支店の廣澤です。春は、人生の節目になるイベントも多いとき。変化を経験するときは、ストレスも大きくなりやすいものです。
今、あなたは「適度な」ストレスの中にいる? それとも「過剰な」状態?自分の状態に「気付くこと」から、メンタル不調の予防は始まります。
自分だけでなく、周囲の変化も影響あり
学校や企業で年度の始まりとなる春は、ライフイベント(生活上の出来事)が目白押し
ライフイベントは環境や人間関係の変化を伴い、変化に対応するエネルギーを必要とします。
特に春先のライフイベントとしては、「パートナーの異動や転勤」、「子供の入学・就職」など、周囲の親しい人の変化が絡むことも多く、変化は小さいものでもひとつひとつが緊張を生み、その積み重ねで脳に疲労が蓄積され、これがストレスになり、春のカラダの負荷になる可能性があります。
(具体例)
職場の変化 :働く仲間の異動(業務指示者が変わって、淋しい気持ちと新たな緊張)
プライベートの変化:子供の独立(卒業・入学・就職など)パートナーの異動や転勤(単身赴任など)
自分だけの変化なら、周囲の親しい人が安定していれば受け止めてもらえ、ストレスも和らぎます。
でも相手も環境変化で余裕がなく、お互いが受け止められない状態だったらどうでしょうか? 気も休まらなくなるかもしれません
自分の変化で脳の活動量が大きくなれば、その分 休息は必要なのですが、ここに親しい人の変化も絡むと、気付かないうちにストレス過剰で脳は疲弊してきます
春は周囲(企業・学校)も活動的になる時期なので、休息をとりにくいのが、「春」の悩ましいところです。春の環境変化が引き金となり、後のメンタル不調につながる危険が潜んでいるのです
過剰になりやすい 春の人生の「スパイス」
ストレスというと心身に悪い作用をイメージしますが、 適度なストレスは日常生活に必要なエネルギーです。ストレス学説を唱えた学者のハンス・セリエは「ストレスは人生のスパイスだ」と言っています。いわば、ワサビやガーリックのようなもの。多すぎると心身が不調になるし、少ないと生活にハリがなくなるのです
ライフイベントによる変化そのものが『悪い』という意味ではなく、『ストレスではある』ということを知っておいてください
うれしいことも、脳には刺激。適度なら人生のスパイスになりますが、出来事がいくつか重なるとストレスにもなります。そのことを理解し、自身のストレス状況を客観視してみてください。
大切なのは、自分の今のストレスの状況に気付くことです
「これから変化に入る。負荷がかかるぞ!」と分かっているだけでも、自分を守ることにつながります。
「ストレス」を先読みして、人生の節目を乗り切っていきましょう