2017/09/15滋賀
賢い秋冬の過ごし方
みなさん、こんにちは、滋賀支店の廣澤です。最近、朝晩がすっかり涼しくなり、いよいよ秋の訪れを感じる季節になりましたね。
秋と言えば『○○の秋』。みなさんの秋の楽しみはなんですか?もちろん私は『食欲の秋』です。
秋が深まるにつれて 気温は低下し、落ち葉が増え、日の沈む時間も早くなってきます。
この時期、人恋しくなったり、なぜか もの悲しさを感じる方も多いのではないでしょうか?
また 秋から冬にかけての食欲の増加で 「冬太り」を心配される方も多いのでは?
今回は、「秋冬に感じるもの悲しさ」や「冬太り」のメカニズムをご紹介いたします。
秋にセンチメンタルになるのはなぜ? ~ 日照時間と脳との関係 ~
実は、このことは日照時間とも関係しています。
人間は太陽の光を浴びると、目の中の網膜から脳に信号が届き、脳の中で神経伝達物質であるセロトニンという物質が分泌されますが日照時間が短くなると分泌量が減少してきます。
セロトニンは気分の浮き沈みをコントロールする物質なので、分泌が多いと気分が落ち着き、比較的リラックスした状態が続きますが、逆に不足するとイライラしたり、疲れやすくなるといった症状が現れます。
「秋から冬への季節の変わり目ぐらいから3月初めまで、気分が沈みがちになる。
日中すごく眠くなって 集中力が落ちてしまう。(春になったら治る)」というのは、実はこのメカニズムが関係していたのです
「冬太り」にも科学的根拠があった!
美味しいものが出回りやすい秋に食欲が増すとよく言われていますが、実は、冬の寒い時期にも 食欲が増進する傾向があるのです
セロトニンは、量が減少すると「空腹を感じる」ということも言われています。
セロトニンは、炭水化物や糖質からも生成されるため、日照時間が短く不足しがちな冬は、体が必要な分のセロトニンを作り出そうとして、食べ物(特に甘いもの)を食べたいという欲求を強めます。
『冬になると食欲が増してきて、食べ過ぎて太ってしまう』ということありませんか?
これもセロトニンの量の減少が影響しているのです
いますぐ始められる日常生活の工夫
セロトニンは、日常生活のちょっとした工夫で増やすことができます。
(1) 日光を浴びる
明るい光が目に入ることによって、セロトニンは増加します。
朝日に当たるように心掛けるといいようです。必ずしも晴れの日光である必要はありません。
自然光で朝日を浴びる場合、曇り空は約1万ルクス、雨空でも約5000ルクスと十分の照度があります。
(2)食事の工夫 ――たんぱく質を取る
セロトニンは、食事でも増やすことができます。
食物に含まれる必須アミノ酸の一種である「トリプトファン」からセロトニンは作られます。トリプトファンなどのアミノ酸は体内では作ることができないので、食事から取らなければなりません。
トリプトファンは、動物性たんぱく質の多い食品(肉、魚など)に含まれています。また、ひまわりの種にも非常に多くのトリプトファンが含まれるといわれています。
なお、トリプトファンを脳に運ぶ役割をするのは「ブドウ糖」です。つまり、炭水化物や甘い物を取らないと、トリプトファンが脳に届かず、セロトニンを作ることができません。甘い物や炭水化物を制限しすぎるのは逆効果です!
(3)睡眠を十分にとる
睡眠中にセロトニンが分泌されるため、十分な睡眠をとることが大切です。
みなさんも、寒さに負けず朝には窓を開けて深呼吸をしたり、少し時間があれば近くの公園に出掛けてみたり、ティータイムにはホットミルクにお砂糖を入れたりするなど、工夫しながら秋冬を乗り切っていただけたらと思います
まずは日常で出来ることから始めましょう