2018/05/21東京
世界の女性達はどのような国の制度に支えられ、働いているのでしょうか?
いくつかの国を例に挙げて、見てみましょう!
【オランダ】
ワークシェアリングで有名なオランダ。
短時間正社員制度を導入して30年以上が経っています。
男女問わず利用しているこの制度。
企業に一定の負荷はかかりますが、
パートタイムと言っても正社員と同じステータスが維持できることが
大きなメリットとして挙げられます。
ライフステージに合わせて上手に活用ができそうですね。
【フィンランド】
女性のほとんどがフルタイムで働くというフィンランド。
母親の就業に関わらず、全ての子供が保育園に入れる権利もあり、
母親・父親のどちらでも取得できる「親休業」や、
父親向けの「父親休業」といった制度も整っており、
父親休業の取得率は80%以上になります。
日本の「保活」などという言葉とは無縁な国なのですね・・・何とも羨ましい!
【スウェーデン】
育児休暇が両親あわせて480日。
それをバランス良く取得できるように、480日の間、
父親のみ、母親のみがそれぞれ60日ずつと定められています。
また、スウェーデンでは保育園と幼稚園と統一し、教育庁の管轄にあり、
子供の成長過程へも社会一体で関わっています。
出生率が深刻な問題となっている先進国の中で、高出生率のフランスとスウェーデン。
社会が子供の教育に手厚いというのは、国全体に大きな影響を及ぼす好例と言えますね。
【ドイツ】
育児は母親が担うもの、という昔の日本のような考えが根強かったドイツでも、
共働きを前提に育児支援を行うよう政府の考え方が変化しました。
育児休業中の手当を増やすことで、男性の育休取得を促す動きが出てきているようです。
【オーストラリア】
共働き夫婦が多いオーストラリアの外務貿易省には、
「if not, why not?」という制度があり、
柔軟な働き方を部下が申し出た場合、上司は前向きに検討しなければならないそうです。
この制度を利用して、子供の誕生を機に育児休暇を取得したりパートタイムに働き方を変えたりする男性もいるそうです。女性のみならず男性も柔軟な働き方が可能になる良い制度ですね!
【フランス】
出産大国フランス。そして、女性がもっとも働きやすいと称賛される国でもあります。
フランスでは男女とも決まった時間内に仕事を切り上げる、など就業時間が一定しており、
休暇制度も整っており、フランスの育児休業は出産から3年間。
また、復職後も同等の地位が法律で保障されています。これはとても大きいですね!
以上、ヨーロッパを中心に6つの国の例を挙げてみました。
昨今、日本でも「働き方改革」という言葉を良くニュースで見かけます。
女性や高齢者、能力や意欲の高い若者を積極的に活用していこうとする改革案です。
しかし、働き方改革は実現に時間のかかるテーマです。
単に労働時間を短くすればよいだけでなく、
働き方を根本から見直して、楽しくイキイキと働ける環境、
育児、介護をに担う者でも第一線で働く、管理職を目指して働ける社会、
風通しの良い職場や過程を作ることが大切だと思います。
今後の世の中の動きに注目しつつ、
自分なりの働き方改革を心がけてみることから、まずは始めてみてはいかがでしょうか!