2018/12/07東京
介護現場の現状とこれから・・・
みなさん、お疲れ様です。営業の根本です。
風邪ひいている方が増えていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
年末は、忙しくて体調も崩しやすいので、どうぞお体にはご自愛ください。
さて、今回お話したいことは、前回にも何度かお伝えしてきた
『介護現場の現状とこれから・・』
について簡単ですが再度お伝えしていきたいと思います。
いつかは自分にも関係してくる事かもしれませんので、今、介護業界に興味の無い方も、少しでも知っていただけたら幸いです。
ご存知の方も多いと思いますが、超高齢者社会の日本は、団塊世代が75歳以上の後期高齢者になる2025年に、55万人ほどの介護職員が足りなくなると言われております。
そのピークに達する2025年を「25年問題」と言います。
2000年の介護保険法ができた後、介護施設がかなり増えましたが、ここ3年前あたりから、逆に介護施設の倒産が年々増加しているといいます。
その原因は、やはり「人手不足」です。
特にこの東京は高齢者で溢れ、特別養護老人ホームへの入所待ちは、数万人おられるそうです。今後も高齢化が進むことで介護事業は成長産業と言えますが、介護事業は国の介護保険料から出ているため、介護のお仕事は、重労働の割に、お給料がかなり低いという意識が強く、介護職を希望する人が増えないと言われております。
都道府県(地域)により差異はありますが、介護分野の有効求人倍率(求職者一人当たりの求人の率)は、4倍以上とのこと。地域ごとですと、東京が7倍以上と全国で一番高く驚異の数字になっています。
因みに全産業の有効求人倍率は1.62(2018年10月/厚生労働省)から見ても介護はとにかく高いですね。
特に大都市東京は、物価も高く他産業・職種との賃金格差がありますので、介護職の賃金を改善しなければ、今後も非常に厳しい状況になると思います。
また、介護職は非常に素晴らしい職業と思いますが、所謂 3Kのイメージだけが先行してしまっている状況もあるので、今後は、イメージ改善のための情報発信を国を挙げて取り組むべき課題であると思います。
介護人材不足の改善には、課題がまだまだ山積みの状況ですが、25年問題に向けて、政府も様々な施策を打ち出しているようです。
私はこの数年間、介護現場で、介護職員のお仕事をたくさん拝見させていただき、人に必要とされ、人に感謝され、人のために貢献できる、非常に素晴らしくやりがいのあるお仕事だと実感しております。
新卒からずっと20年以上介護士として働いている友人も数名おります。不満がまったく無い処遇ではないかもしれませんが、人のために頑張れる仕事にやりがいと達成感を持って、長く続けられてます。
また、介護に関連する資格を取得したり、様々なキャリアプランや目標を持ちながらモチベーションを保って頑張っている方も実は多いそうです。
これから、間違いなく超高齢化社会がやってきます。若年層の人口減少により、介護現場は元気シニアや中高年がメインで活躍する職場となるかもしれませんね。いや、そうならざるを得ないかもしれません。
1日でも早く、介護現場の処遇及び就業条件が改善され、やりがいを持って従事できる職種になることを祈るばかりです。
弊社では、介護職にご興味をお持ちいただいた方には、介護入門資格「介護職員初任者研修」を取得するスクールや就業先をご案内することも可能ですので、是非お気軽に担当・根本までお問い合わせくださいませ