ボランティア

2019/10/25名古屋

ボランティア

2018年は世相を表す漢字に「災」という字が選ばれる災害の多い年でしたが、今年も自然災害が続き、地震や台風などの
被害に遭われた方が多くいらっしゃることと思います。
被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復旧をお祈り申し上げます。

そして、復旧のためにボランティア活動をされている方も多くいらっしゃり、私自身はまだ、被災地に出向く支援などは
経験が無いため、そういった活動をされている方は素晴らしいなぁと、頭の下がる思いです。

そんな私でも、地道に続けているボランティア活動がひとつだけあります。
活動の内容については後程触れたいと思いますが、まずはボランティア活動について、少し調べてみましたので
ご紹介しようと思います。

【ボランティア活動とは】
ボランティアの語源はラテン語の「ボランタス:自由思想」、フランス語の「ボランティ:喜びの精神」、
英語の名詞では「ボランティア:志願兵」、動詞では「自発的に申し出る」という意味です。
日本では、自分の意志で自発的に行う社会参加活動の事をさしており、身近なところでできることを、
自らすすんで行う活動です。

【ボランティア活動の主な4原則】
①自主性・主体性…他から強制されたり、義務としてするのではなく、自分の意志で積極的に行う活動。
②社会性・連帯性…誰もが安心でいきいきと豊かに暮らしていけるように、お互い支えあい、学びあう活動。
③無償性・無給性・非営利性…経済的な報酬を求める活動ではなく、お金では得られない様々な方との出会いや発見、
              感動や喜びを得る活動。
④創造性・先駆性・開拓性…今、社会では何が必要とされているのかを常に考えながら、様々な視点から活動を
             見直して進めていくことが大切で、よりよい社会を自分たちで創る活動。

【活動の種類と心構え】
★活動の種類
・公園の清掃や河川の浄化など環境・自然に関わるもの
・防災・被災者援助、救援物資の仕分け補助など災害援助にかかわるもの
・話し相手・洗濯物たたみ・イベントや行事の補助など施設訪問や国際交流などの訪問・交流活動
・録音図書・対面朗読・点訳などの朗読・点訳の活動
・使用済み切手・赤い羽根共同募金などの収集・リサイクル・募金活動
・読み聞かせ・押し花・楽器演奏・舞踊・美容・理容・スポーツ指導などの制作・創作・趣味・技術の活動

★活動する上での心構え
・まずは自分の身の回りの小さなことから始めましょう。
・活動には相手があります。相手が何を求めているのか、相手の気持ちになって活動しましょう。
・無理をしない事。無理をすると活動が続きません。ささやかな活動でも細く長く継続することに意義があります。
・約束や秘密を守る。どんな小さなことでも約束は守り、活動で得た情報や相談事の秘密は守りましょう。
・「してやってる」という善意の押し付けはNG。
  謙虚であることを心掛け、活動しながら自分を成長させる事が大切です。
・家族や職場の理解や支えがあってこそ活動は続けられます。活動を理由に家事や仕事が疎かにならぬよう、
  周囲の理解や協力が得られるような活動にする努力が必要です。
 
活動の種類からもわかるように、ボランティアといっても活動への参加の
方法は色々です。もしかしたら自分でもやれることがあるかも…
と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私が地道に続けている活動は、制作・創作・趣味・技術の活動にあたる
「編み物ボランティア」です。
三井住友海上の社員ボランティア組織が1992年より行っているもので
「世界の子どもたちへ編み物作品を贈ろう」という活動です。

今年はアフガニスタンの子供たちへ手編みの作品を贈ることになっており、
私はセーター2枚、マフラー3本、帽子1個を制作し、10月中旬に
ボランティア団体に送付しました。
*画像参照(上手くありませんが、想いは沢山込めました…笑)

贈り先のアフガニスタンの西部ヘラート州は山岳地帯にあり、冬季には気温が
マイナス20℃前後まで下がることもある地域ですが、貧しさのため多くの
子どもたちは充分な防寒具も無く、暖房の設備が整った場所に住むことも
できません。
その地域の未就学児に日本から沢山の手編み作品が届けられます。

活動報告によりますと、2018年はセーター1,363枚、マフラー1,705本、
帽子1,988個、ベスト11枚、手袋5組、靴下7足が日本全国から集まった
そうですが、この仕分けや箱詰め作業、取りまとめを行っているのも
ボランティアの方々です。
昨年の作品は1,988名のアフガニスタンの子どもたちに届けられました。
手編みの作品は、子どもたちを厳しい寒さから守るだけでなく、
「あなたたちは大切なかけがえのない存在」であるというメッセージを
届けることになり、子どもたちにとって大きな励ましとなるとの事。
購入した既製品を寄付するのではなく、手編みの作品を贈ることに大きな
意味がある活動です。

ボランティア活動というと何だか大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、
趣味を活かしたり得意な分野で活動できるボランティアもあります。
今回お伝えした内容を振り返ってみて、些細な事であっても構わないし、
活動し続ける事に意義があるとあらためて実感いたしました。

私は「世界の子どもたちへ編み物作品を贈ろうプロジェクト」が続く限り、
活動への参加を続けていきたいと思っています!