2021/04/09滋賀
滋賀人材サービス部の廣澤です。
早いものでもうすぐ5月
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今回は、そんなゴールデンウイーク期間中の5月5日の『こどもの日』について、『こどもの日』は『祝日で仕事が休みの日』としか思えなくなってしまった私が、初心にかえりお伝えしたいと思います
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5月5日がこどもの日として定められたのは1948年のことです。本来は『端午の節句』と呼ばれ、「午=5月」、「午=ご=5」ということから5月5日になりました。
もともとは中国で菖蒲などを利用した厄除けの行事が伝来したことがきっかけで、草花の「菖蒲」と武道を重んじるという意味の「尚武」が同じ読み方であること、また菖蒲の花の先が鋭い剣のような形であることから、男の子の行事となりました。
そして厄除けの意味を持った行事であることから、男の子の成長や健康、将来の出世を祝うという願いが込められるようになったそうです。
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鯉のぼりは「流れの激しい滝を登れたのは鯉だけで、その鯉は龍になった」という中国の故事が由来となっており、男の子の立身出世を願う意味合いがあります。
また、鯉は生命力の強い魚なので、どのような環境でもその子が健康でたくましく育つことを祈願する意味もあるそうです。
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鎧兜は、古来の武士が身に付けていたように自身の身を守るもの。
そのため、端午の節句で飾る鎧兜には、子どもが事故にあったり病気になったりせずに安全に過ごせるような願いが込められています。
また、五月人形は子どもの人形に鎧兜を着せたものや、桃太郎や金太郎をモチーフにしたものなどがあり、その人形のような人物に成長してほしいという願いから贈られます。
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邪気を払うと言われている菖蒲は、古来の中国で厄除けに使われていました。
そのため、現代のこどもの日ではその風習を引き継いでお風呂の中に菖蒲を入れて入浴することで厄を払い除けて健康に成長することを祈願します。
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柏餅を食べる風習は中国から伝わったものではなく、日本独自のもの。
柏の葉は、他の新しい葉が生えてくるまで古い葉が落ちないことから、子孫繁栄を連想させます。そのため、柏餅を食べてその子が家を守っていくことを祈願されているのです。
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ちまきを食べる由来は諸説あります。
その中でも、古代の中国の偉人である屈原という人物が、地位を失ったことが原因で5月5日に川に身を投げ、民衆がせんだんの葉で餅を包んだものを五色の糸で縛って供えていたということが、今のちまきにつながっているという説が有力と言われます。
男の子のための行事というイメージが強い5月5日ですが、本来は男の子・女の子関係なく、子供の成長を祈願する日。縁起の良い食べ物や飾り付けでお祝いしましょう
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毎年こどもの日はゴールデンウイーク中という事もあり、用事を入れていることが多く、ついつい出すのを忘れてしまっていましたが、今年は押し入れの中で何年も眠っている五月人形を出して、お祝いしたいと思います
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